啓蟄(けいちつ)

3月6日は「啓蟄(けいちつ)」
蟄虫啓戸(すごもりのむし、とをひらく)
冬ごもりしていた虫たちが、春の暖かさに誘われて地中から這い出してくる様子から、この時期を啓蟄(けいちつ)と呼ぶそうです。
寒さでキュっと縮んでいた気も緩みはじめ、わたしたちの心や身体も活発になりますが、同時に自律神経の働きも乱れやすくなるのが啓蟄の頃。
しかも今年は新型ウィルスで行動自粛や不安が世の中に渦巻いています。
*元々不安感の強い人
*心配性の人
*貧血気味の人(鉄は神経伝達物質!不足すると気が巡らなくなります)
は特に、不安感から体調を崩しやすくなりますので、気持ちをおおらかに持ち、
「今は自律神経が乱れて、誰もが不安な時なんだなー」
と、ぜひ、心の中で言葉にしてみてくださいね!
香味野菜がオススメ – 啓蟄の頃
香りがする食材というのは、それだけでリラックス効果があります。
漢方養生学では「芳香性理気効果」。
香りが喉の支えや胸の支えを巡らせてくれるんです。
お花の香りを嗅いだ時、誰もが「はーッ」となりますよね。これが「理気」:気を巡らす効果なのです。
香味野菜や香りのあるハーブ系スパイスを普段の食事の中に上手に取入れながら、日常の食生活で気を巡らせてあげましょう。
葉ワサビやニラ、ノビル、新タマネギ
などの旬の食材がまさに気を巡らせてくれる食材です。
また、この時期だけお目にかかれる春の山菜は、冬に溜まった体内の毒素を解毒し、春の陽気で高ぶる自律神経を沈めてくれるデトックス食材です。
多くの人は冬の間は新鮮な野菜の摂取量が減り、どうしてもビタミン不足になりがちです。
今、口内炎や皮膚病、アレルギー症状が出るのは、冬のビタミン不足とミネラル不足の表れと考えられます。
二十四節気のスパイスは「パセリ」
そんな啓蟄の頃にオススメなのが、イライラや花粉症などの免疫力ダウンをケアしてくれるパセリ!
お料理の彩りとして添えられることが多いパセリですが、実はビタミン、ミネラル(カロチン、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄、食物繊維)の豊富さは野菜の中でもトップクラスの優れもの。
日本ではドライパセリはあまり馴染みがありませんが、フレッシュなものに比べて独特の香りも弱めで使いやすいので、スパイスのパセリを常備しておくのもお薦めです。
花粉症がひどい方は、大匙1杯のドライパセリに熱湯を注ぎ、5分蒸らしたパセリ茶もお薦めです。
肝臓や胆のうをきれいにし、お肌や毛細血管を丈夫にしてくれる働きがあると言われています。
私はフレッシュパセリと人参に胡椒とたっぷりのレモンをかけて、パセリを主役にしたサラダが大好きです。
カレーの付合わせ!キャベツのパセリ和え
そして最近ハマっているのが、大量の春キャベツの千切りに大量のパセリのみじん切りを混ぜて、塩・胡椒・レモン果汁をたっぷりかけて食べること!
インドカレーの付け合わせにもぴったりです!!
はじめは青臭いと感じるかもしれませんが、だんだんと病みつきになりますよ!
「あっ!身体が欲してる」そんな感じがしてたまりません。